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サラリーマンが「まんが道」から学ぶ5つのこと

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伝説の漫画、「まんが道」をご存知ですか?

藤子不二雄A先生が描いた、伝記的な漫画です。幼少時代から、藤子・F・不二雄先生との出会い、ひたすら好きな漫画を描いて過ごした学生時代、そしてプロになってからの喜びと苦悩。漫画家が集まっていたトキワ荘での思い出も描かれています。

私はこの「まんが道」が大好きで、しょっちゅう読み返しています。それは、単に漫画として楽しいからだけではありません。サラリーマンとして学ぶ点が、忘れてはいけない大切なものが詰まっているからです。

というわけで、本記事では学びたい点5つをピックアップしてご紹介します!キーワードはズバリ「夢を追う」です。

1.もう一歩踏み込んで努力をする
2.忙しくても、やりたいことはやめない
3.アイデアを貯金しておく
4.怒ってくれる人を大切にする
5.追い求めてやまない夢を持つ

1.もう一歩踏み込んで努力をする

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満賀道雄と才野茂は、カミナリに打たれたようなショックを受けた!なんということだ!人気絶頂の手塚先生が、400ページの本のために、千ページも描いていたとは!(小学館クリエイティブ発行「まんが道2」/ p.41)

「まんが道」では、満賀道雄(藤子不二雄A)と、才野茂(藤子・F・不二雄)が主人公です。彼らは小さい頃から一緒に漫画を描き、その影響で手塚治虫に大いなる憧れを持っていました。そんなとき、きっかけがあって2人は手塚の家を訪問し、漫画の生原稿を目にします。そこで、本来は400ページで発刊された漫画が、原稿では1,000ページもあったのです!

ここから学ぶべきものは何か。それは、突き抜けた努力が良い仕事を生むことです。普通に考えれば、400ページに対して、1,000ページも描くことは「余計な」努力です。しかし、決して無駄ではありません。それだけの情熱を持ち、自分が納得するまで突き詰めたからこそ、手塚治虫という人気漫画家が生まれたのです。

私たちはどうしても「最小限の努力で、最大限の成果を」と考えがちです。ビジネス書もそういうのが多いかと。しかし、「これくらいにしておこう」と終えた仕事と、「もう一歩踏み込んでおこう」と努力した仕事、出来映えは後者が勝るのです。飽きたとか、疲れたとか、ほどほどで終わらせたくなる気持ちはよくわかります(私は日常茶飯事です)。でもそんなとき、手塚治虫を思い出してみましょう。1,000ページ描くことに比べたら、あと少しだけ頑張ってみようと思えます。

 

2.忙しくても、やりたいことはやめない

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涼子と変木部長のはげましで、満賀道雄は、つらくともまんがと仕事を両立させることを才野茂に誓った!ふたりのはく息は白かったが、少しも寒くなかった!(小学館クリエイティブ発行「まんが道 4」/  p.132)

仕事とは別にやりたいことがある場合、両立は難しいですよね。仕事がヒマなら問題ないですが、忙しくなると途端にやりたいことができなくなります。満賀道雄は漫画家になる前、新聞社に勤めていました。その仕事が忙しくなってきたとき、一時は漫画を描くペースが落ちたのです。もしこのまま描かない生活が続いたら、今の藤子不二雄Aはなかったでしょう。つらくとも両立を続けたからこそ、後の大漫画家が生まれたのです。

私たちにも同じことが言えます。忙しくても、やりたいことをやる。たとえ少しの時間であっても。それが、後々自分のメシの種になるかもしれませんよ。

3.アイデアを貯金しておく

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しかし描きたくないものをムリして描くとイヤ気がさして作品に熱中できない!ぼくが夜もねないでこんなにまんがばかり描いていられるのも描きたいものがいっぱいあるからなんだよ!だからまんが家はいつも描きたい素材をたくさん貯金していなければならないんだよ!(小学館クリエイティブ発行「まんが道 5」/ p.493)

これは手塚治虫が主人公の2人にアドバイスした場面です。手塚先生は時に(というかしょっちゅう)徹夜してまで漫画を描きます。その原動力となっているのが「描きたいものを描いている」ことです。しかし、描きたいものがあるのは、その前段階でアイデアを貯金しているから。いざ仕事!のとき、自分の描きたいものが描けるのです。

これはサラリーマンでも同じことでしょう。ルーティンの仕事でも、ときに新しい企画を求められたり、意見を求められたりするでしょう。そのとき、アイデアの貯金があればチャンスを活かせます。だからこそ、普段はせっせとアイデアを貯め込みましょう。花咲く日が必ず来ます。

4.怒ってくれる人を大切にする

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ばかっ!!きみたちのまんがに賭けた情熱はそんなにアマッチョロイものだったのかーっ!!きみたちはまんがに命を賭けたのではなかったのかーっ!!それなのにたった一度の失敗でかんたんにあきらめてしまうのかーっ!!(小学館クリエイティブ発行「まんが道 9」/ p.122,123)

満賀と才野がプロの漫画家になったのち、仕事を抱えすぎて締め切りに間に合わないという事件が起きました。結果、各社をカンカンに怒らせ、仕事がなくなる状況に陥ったのです。2人は漫画家をやめようと、当時住んでいたアパート(トキワ荘)で向かいにいた漫画家:寺田ヒロオ(通称テラさん)にその話をします。すると、普段は温厚なテラさんが声を荒げ、2人を怒るのです。

怒られるのは嫌なもの。しかし、この叱咤激励があったからこそ目が覚めた2人は再び漫画家への道を歩もうと決意したのです。もしここで甘やかされていたら。無理するなって言われたら・・・テラさんの激怒は2人の将来に対するエールだったと言えます。

5.追い求めてやまない夢を持つ

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サラリーマンをやっていると、日々の仕事に追われてバタバタ過ごすことが増えます。そうすると、夢だなんて、あまり考えなくなるものです。それよりも、現実をしっかり見て着実に歩いていこうって。

どちらが良いのかは分かりません。でも、「まんが道」を読んでいると、なんだかワクワクしてくるのです。それは、小さい頃から漫画家になるという夢を持ち、楽しみも辛さも乗り越えてゆく姿に共感できるから。人生を賭けたその姿に勇気をもらえるからです。

私はこのワクワクが足りないとき、「まんが道」を読み返しています。夢を持つことの尊さと、追い求める努力の大切さを教えてくれます。

というわけで

「まんが道」に大きな特徴はありません。だけれども、2人がひたすらに夢を追いかけ、楽しんだり、苦しんだり、迷ったり、喜んだり。まるで人生の縮図を見ているかのよう。偉大なる漫画家の駆け出し時代、サラリーマンもぜひ学んでいきましょう!

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