photo credit: paul bica via photopin cc
ソチオリンピックもいよいよ終わりですね。そんな中、ふとHuffpostを眺めていたら興味深い記事がありました。バンクーバーオリンピックに出場された国母和宏さんに関するものです。
国母和宏さんの真実の言葉 「腰パン」騒動を超え、ソチのメダリスト平野・平岡支えたスノーボーダー
メダリストの影に国母さんありとのことで、それはもちろん凄いのですが、より興味を引かれたのが記事下にある「アディダスが制作したドキュメンタリームービー」です。その中で、彼はこう言います(映像内12:10くらい)。
「シンプルにスノーボードにどっぷり漬かって、そのまんま消えて行きたい――」
これって、何気なく言ってるけど実はすっごい大切なんじゃないかって、ずっと頭から離れなかった。なんかこう、自分が見失ってることをズバッと指摘してくれたような。何かにどっぷり浸かる経験って、最近少なくなった気がするのです。
学生のころ、プレステやったり友達と下らない話したり勉強、はあんましなかったけど、とにかくガッツリのめり込むことが多かった。でも、社会人になると状況はだんだんと変わっていきました。時間が限られているから、とにかく「効率化」が善であるとの考え方を採用するようになったのです。1つのことを深堀りするより、スピード重視でたくさんこなしていくっていう。それが正しいと思っていました。
でも最近になって思うのは、「アレもこれも」ってやっていると、結局は何者にもなれないってこと。どこにでもいるということは、どこにもいないということです。それより、何か自分が大切だと思うものを選択し、時間を投下すべきかなと。まさに国母さんが言うところの「どっぷり浸かって」です。
年を重ねるにしたがって、色々と面倒なことが増えていきます。その中でも必要なものを見極めて、自分の持てる全てをつぎ込んでとことんやっていく。ちょっと危なっかしいようですが、素敵な生き方だと思います。社会的に成功するとか、金持ちになれるとか、そのへんはわかりません。ただ少なくとも周囲の記憶には残っていくはずです。
いつか命尽きる日が来るわけですが、その時に「アイツはこんなヤツだったなあ」なんて言ってもらえれば。なおかつ、その中の「こんなヤツ」っていうのが、自分が大切にしてきたものと一致していれば。少なくとも後悔のない人生でしょう。そういう生き方を目指そうと思います。
国母さんの記事からずいぶん派生しましたが、そんなことを考える今日この頃でありました。ではでは。