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新入生に伝えたい「遠い遠い向こうにバラ色の夢を見る」ことの愚かさ

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photo credit: Denis Collette…!!! via photopin cc

私は空想に耽ることがよくあります。

それは、欲しいものを手に入れて、仕事も出来て、楽しい日々を過ごす未来です。想像するだけならタダなので、好きなように絵を描くわけですが、最近ふと思いました。この空想は「遠い未来」であって「今」が出てこない、と。

欲しいものを手に入れる、そのために今どうするか?仕事が出来るようになる、今勉強をしているか?どれもこれも空想するだけで、「今」をまったく考えていなかったのです。私は私という存在に心底ガッカリしました。空想することに対してではなく、空想するだけして「今」何もしない自分自身に対してです。

「今」をおろそかにすることの愚かさ

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photo credit: D.Reichardt via photopin cc

思い出すのは学生時代。受験もあり、勉強でもするかと参考書を開くのですが、どうにもやる気が出ない。気がつけば数十回は読んだであろう進研ゼミの漫画を読み返している自分がいました。こんなことではイカンと自分を奮い立たせ、向かうのは机ではなく本屋さん。新しい参考書を求めて本棚をあさります。良さ気な本を見つけると、決まって想像するのが「バラ色の未来」でした。

今は苦手な数学も、このわかりやすそ~な参考書で勉強すれば克服できるかも。参考書を真っ黒になるまで使って、成績が上がる自分を思い描くのです。それまで買って手付かずの参考書などすっかり忘れて。

結局、学生時代はそんなこんなの繰り返し。バラ色の未来がやって来ることは、少なくとも学生時代は永遠にやって来なかったのです。

社会に出て、会社に入っても・・・

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photo credit: kenteegardin via photopin cc

学生時代のようにテスト勉強はしなくなりましたが、代わりに仕事で使う知識が必要になってきました。学生時代の反省もなく、本屋めぐりの始まりです。目の前にある仕事に意識を向かわせるのではなく、とりあえずは知識を身に付けてからだ、と考えたのです。

このビジネス書は面白いな~、参考になるな~、と色々買い込みました。もちろん、勉強にはなりましたし、何もしないよりはマシだったはずです。しかし振り返ってみると、仕事で本当に役立ったのは、目の前の仕事と一生懸命格闘していたときの先輩からのアドバイスだったり、飲みに行った時の何気ない一言だったり、でした。

結局は、「今」の積み重ね

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photo credit: Demipoulpe via photopin cc

バラ色の未来を想像することが悪いとは思いません。ただ、その未来を迎えるために、今何をするかが問われているのです。目の前の勉強、目の前の仕事から逃げることなく、まずはがっぷり4つに組んでみる。私で言えば、すぐに本屋に逃げ込まないことです。

わからなければ考えて、調べてみる。それでもわからなければ周りの人に聞いてみる。この積み重ねこそ、だんだんと未来を作っていくものです。

空想に耽るだけではもったいない。実現する日を迎えるために「今」を闘いぬきましょう!

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